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脇役のレンジフードを考える
キッチンのレイアウトにはさまざまな種類がありますが、近年の新築住宅では「対面式」を採用される方が大半を占めています。
料理をしながら家族の様子を見る事ができるのが人気の理由ですが、今回は「レイアウト」についてではなく、キッチンの脇役「レンジフード」について詳しく考えてみます。
レンジフードのことを脇役と表現しましたが、対面式キッチンの場合、気にしてみると実は存在感があるものです。

レンジフードとは、コンロなどの上部に取り付けられる換気装置のことで、調理時の煙や臭いなどを排気する役割を担っています。
一般的な換気扇とは違い、加熱機器に覆いかぶさるような形で設置されることから、効率的に排煙ができる仕組みになっています。
最近では省エネ機能がついたもの、自動洗浄機能がついたものなど、メンテナンスを楽にしてくれる様々な機能が付加されたものも販売されています。
このような機能性ももちろん大事なのですが、存在感があるものなので、レンジフードの「デザイン性」も私たちは大事だと考えています。
キッチンメーカーによって選択できないケースもありますが、私たちがおすすめするのは、ARIAFINA(アリアフィーナ)・Arietta(アリエッタ)というブランドです。

どちらも、イタリアのエリカ社と日本のレンジフード専業メーカー・富士工業のコラボレーションによって誕生したブランドです。
洗練されたデザインで、一般的なものと比較すると「シュッ」としています。
そして、これひとつで空間としての印象がガラッと変わってきます。
もはやインテリアの一つとして考えなければならないアイテムだと思います。
また、空間によってはコンロの前に壁を建ててレンジフードを隠すといった方法、

壁に埋め込むタイプの存在感がないレンジフードも開発されています。

「梅田町の家」では勾配天井の開放的な空間を邪魔しないために、このレンジフードをご提案しました。
このタイプは取付に様々な制約条件があるため、プランニング段階で検討しないといけません。
デザイン性の高いものにする。見えないように隠す。存在感のないものにする。
案件ごとの空間によって最適なものをご提案していきたいと考えています。