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断熱・気密・換気について②

以前、「気密」について取り上げましたが、今回は「換気」について詳しく書きたいと思います。


まず「換気」を計画的に行う上で大前提となるのが、「気密」です。


いくら良い換気計画ができても、気密性が悪い住宅では全く機能しません。

例えるならば、穴の開いたストローでジュースを飲むような行為です。…吸えるわけないですよね。


ここで言う「良い換気計画」とは何でしょうか?

私たちは「室内の空気を、淀みなく安定して換気できること」だと考えます。


…当たり前のことだと思われるでしょうが、この「当たり前」が難しいのです。


近年、第1種・熱交換換気システムを採用する会社が増加してきました。

排気する室内空気から熱を回収するため、熱ロスが少なく冷暖房効率が上がる…確かに見栄えが良いですよね。

しかし、そこに「良い換気計画が実現できるか」の視点を持った会社は少ないように思います。


通称・エコ住宅の達人「西方里見先生」も、著書「最高の断熱・エコ住宅をつくる方法」にてこのように述べられています。

――――――――――

宣伝力や営業力に頼る大手ハウスメーカーの住宅では、見栄えがする第1種換気の熱交換換気システムが多く使われています。

しかし、高価なうえに、前述したように実際の換気がうまく行われていない家が多く見受けられます。

熱交換タイプの場合、給気ダクト内の空気汚染に注意が必要です。

実際にビル建築において、同じ原理の換気空調システムが「シックビル」などといって社会問題になったことがありました。

ダクト内や熱交換器内の定期的な清掃が必要ですが、管理のよいビルを除いて現実的には行われていないのは問題です。

住宅も同様で、ダクト内の定期的な清掃は考えられておらず、熱交換器やフィルターの定期的な清掃もほとんどされていないのが実情です。

臭いがこもり、換気がうまくなされていないとの苦情が度々ありますが、埃や虫でフィルターが考えられないほど目詰まりして、換気を著しく妨げている場合も少なくありません。

これでは何のための換気かわからなくなります。

出典:最高の断熱・エコ住宅をつくる方法(著/西方里見)



熱交換器やフィルターの定期清掃を行っても、新鮮な空気を室内に送るダクト(太い管)は定期清掃が難しく、ダクトが汚れると汚染された空気が室内に送られてしまいます。

…考えただけで恐ろしいですね。


こうした実情を踏まえ、更に長崎県佐世保市の温暖な気候を考えると、

排気型セントラル換気システム(排気のみにダクトを使用する第3種換気システム)が適していると考えています。

同じ第3種換気でも、従来よく使用されてきたトイレ等に設置するパイプ用ファンでは、

パワーが不足する恐れもありますので、注意が必要です。


もちろん、「室内の空気を、淀みなく安定して換気できること」に加えて、「熱回収」も可能な換気システムがあればより良いです。

各メーカーの開発が進み、気になる製品も出てきていますが、やはり高価なものが多いです。


「良い換気計画」を実現するために、コストも踏まえた上で、お施主様のニーズに合わせてご提案していきたいと思います。

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